舞台俳優を目指すシニアの入口は3つあります。
60歳から入れる地域のシニア劇団、40歳以上を対象にした芸能事務所のシニア部門、そして歌や踊りのあるミュージカル系の募集です。
この記事では、それぞれの対象年齢、費用、稽古の条件と、応募前に準備することを解説します。
読み終えたあとには、自分がどの入口から動けばよいかがわかる状態を目指します。
✅ この記事でわかること
- シニアが舞台俳優を目指す3つの入口
- 東京・大阪・神奈川のシニア劇団の対象年齢・費用・稽古日
- 芸能事務所のシニア部門で受けられるレッスンとオーディションの内容
- ミュージカルの募集で確認したい年齢条件
- 応募前に準備する写真・自己PR・発声練習
シニアが舞台に立つ入口は、「地域のシニア劇団」「芸能事務所のシニア部門」「ミュージカル系の募集」の3つです。地域の劇団は60歳以上で入団でき、稽古と公演を仲間と続けます。芸能事務所は40歳以上から入所でき、レッスンを受けながら舞台や映像の仕事に応募します。ミュージカル系は作品ごとの募集で、年齢条件も作品ごとに変わります。
💡 シニア部門で演技・歌唱・日本舞踊まで学べる事務所
シニアが舞台俳優を目指す3つの入口
舞台俳優を目指すとき、最初に決めるのは「どの入口から入るか」です。稽古を仲間と続けたいのか、仕事としての出演も視野に入れたいのか、歌と踊りのある作品に出たいのかで、応募先も費用のかかり方も変わります。
| 入口 | 特徴 | 費用の考え方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 地域のシニア劇団 | 60歳以上を対象にした劇団で、週1〜2回の稽古を重ねて公演に出る | 年会費や月会費を自分で払って活動する | 住んでいる地域で長く続けたい方 |
| 芸能事務所のシニア部門 | 演技や歌のレッスンを受けながら、舞台や映像の仕事に応募する | 入所費用と月謝がかかる | 仕事としての出演も考えたい方 |
| ミュージカル系の募集 | 歌と踊りのある作品ごとのキャスト募集に応募する | 作品ごとに条件が変わる | 歌や踊りの経験を活かしたい方 |
地域のシニア劇団は、60歳以上という年齢だけで入団できる劇団が各地にあります。
演技の経験は問われず、見学から始められる劇団もあります。
芸能事務所のシニア部門は、演技や歌のレッスンを受けながら、舞台や映像の仕事に応募していく形です。
モデル事務所アドバイザーどちらか一方に決める必要はありません。両方を見てから選べます。
ミュージカル系は、作品ごとにキャストを募集する形が中心です。
年齢の条件は募集ごとに違うため、応募要項の年齢欄を必ず読むことが大切です。
映像作品への出演も考えたい方は、「シニア俳優オーディションとは?ドラマに出たい人向けに解説」もあわせてご覧ください。
地域のシニア劇団を探す
地域のシニア劇団は、60歳以上を対象に劇団員を募集し、週1〜2回の稽古を重ねて公演を行います。ここでは東京・大阪・神奈川の3つを例に、対象年齢、費用、稽古日、活動内容、入り方を並べます。
| 劇団 | 対象年齢 | 費用 | 稽古 | 入り方 |
|---|---|---|---|---|
| かんじゅく座(東京) | 60歳以上 | 年会費と月会費 | 火・金曜チームと水曜チームに分かれ、10〜12時または13時まで | まず見学する |
| 劇団すずしろ(大阪・箕面市) | 60歳以上 | 月額6,000円(公演費用を含む) | 毎週金曜13時〜17時 | 見学はいつでも受け付けている |
| 共生共創事業のシニア劇団(神奈川) | 原則60歳以上 | 劇団ごとに異なる | 週1〜2回 | 劇団ごとの募集に応募する |
東京:かんじゅく座
東京のかんじゅく座は、60歳以上の方だけが入団できるアマチュア劇団です。現在は60歳から81歳まで31名が所属しています。
稽古場は新宿区や豊島区にあり、そこへ通えることが入団の条件です。
レッスンは「火・金曜チーム」と「水曜チーム」に分かれ、稽古は通常10〜12時、あるいは13時までです。
平日の午前中に動ける方なら、生活の中に組み込みやすい時間帯です。
活動は、春に劇場公演、秋に出張公演という形で続いています。
出張公演の行き先は、保育園、児童館、高齢者施設、障がい者施設など、劇場へ行く機会が少ない方のところです。
費用は年会費と月会費がかかります。
入りたい場合は、まず見学に行くところから始まります。
大阪:劇団すずしろ(箕面市)
大阪の劇団すずしろは、2004年に箕面市中央生涯学習センターの市民企画講座「60歳からの演劇入門」を修了した方々が立ち上げた自主グループです。
入団の条件は、60歳以上であること、他の劇団に所属していないことです。
稽古は毎週金曜日の13時から17時まで、箕面市役所西隣の市民会館や箕面市の公共施設で行います。
毎週金曜の稽古に参加でき、開始時間に間に合うことも条件に入っています。
公演が近づくと稽古の回数が増えるため、その時期に動けるかどうかも確認しておきましょう。
費用は月額6,000円で、公演にかかる費用も含まれています。
見学はいつでも受け付けています。男性の団員を歓迎しており、女性の団員は箕面市在住の方が優先されます。
神奈川:共生共創事業のシニア劇団
神奈川県では、県と公益財団法人神奈川芸術文化財団が主催する共生共創事業として、シニア劇団の劇団員を募集しています。
対象は原則60歳以上の方で、募集人数は各劇団とも若干名です。
応募が多かった場合は、抽選または選考が行われます。
活動の条件は、週1から2回の稽古に参加できること、年1回以上実施する公演に出演できることです。
一緒に作品を創り、公演に出演するという形で進みます。
応募方法は劇団ごとに違うため、共生共創事業のイベントページを見るか、各劇団に直接連絡します。
令和7年度は4月18日から5月16日までが募集期間でした。募集は毎年行われるとは限らないため、今年の募集があるかどうかを確認してください。
自分の地域の劇団を探すには
全国のシニア劇団を地域別に探せるサイトがあります(NPO法人シニア演劇ネットワーク)。
北海道から九州・沖縄まで各地の劇団が並んでいるので、自分が通える範囲に劇団があるかを確かめられます。



まずは通える距離かどうか。続けられるかは、そこで決まります。
お住まいの市区町村の生涯学習センターや文化施設で、演劇の講座が開かれていることもあります。
劇団すずしろのように、市の講座の修了生が劇団を立ち上げた例もあります。
芸能事務所のシニア部門から舞台を目指す
芸能事務所のシニア部門では、演技や歌のレッスンを受けながら、舞台や映像の仕事に応募していきます。地域の劇団と違い、仕事としての出演を目指す道です。
対象年齢、レッスンの内容、費用は事務所ごとに違います。
応募条件や対象年齢、費用、募集状況は変更される可能性があります。応募前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
| オーディション | 概要 | 詳細 |
|---|---|---|
![]() ![]() テアトルアカデミー (5 / 5.0) | エイジレス40歳〜 全国13校 地方在住の方もOK! 圧倒的な実績と知名度 迷ったらここ! | 詳細 |
![]() ![]() キャストパワーNEXT (5 / 5.0) | 40代50代60代 東京 俳優歌手など タレント活動 | 詳細 |
![]() ![]() ノーリーズンファーム (4.5 / 5.0) | アラ還オーディション 50〜79歳 東京 少数精鋭で新人発掘 | 詳細 |
![]() ![]() レイワジャパンneo (4 / 5.0) | 65歳まで 東京 個性を重視し、 生涯現役を応援 | 詳細 |
テアトルアカデミー
テアトルアカデミーのシニア部門は40歳以上が対象で、年齢に上限はありません。校舎は全国12拠点にあります。
レッスン科目は、演技、歌唱、日本舞踊、時代劇所作、声優、モデルの6つです。
舞台を目指す方にとっては、演技と歌唱に加えて、日本舞踊や時代劇所作まで学べる点が特徴です。
オーディションは、エントリーフォームに必要事項と写真を添えて応募したあと、対面での実技テストに進みます。
シニア部門の実技テストは「セリフテスト」と「歌唱」で構成されます。
歌唱は任意で、ジャンルも問われないため、好きな歌を選べます。参加費は無料です。
入所したあとは、半年に1度の事務所内フェスタ(発表会)があります。所属する河野章さんは、この発表会で時代劇を経験し、劇団からの出演依頼も増えたと話しています。
シニアコース出身の俳優としては、石田晃一さん(映画「ロスト・イン・トランスレーション」「ゴジラ2000 ミレニアム」、NHK大河ドラマ「新選組!」)、武田晋さん(映画「総理の夫」ほか)、大村恵子さん(映画・ドラマ・CM)がいます。
舞台では、南谷朝子さんが「わが友、第五福竜丸」「ストレイト・ライン・クレイジー」「僕の東京日記」「怒涛」などの作品に出演しています。
合格後は入所費用と月謝がかかります(金額はシニアモデルの費用で確認できます)。
💡 演技・歌唱に加えて日本舞踊や時代劇所作も学びたい方は候補になります。
キャストパワーNEXT
キャストパワーNEXTの応募資格は40歳〜69歳までの心身ともに健康な男女です。70代は対象外です。
審査では、前向きな姿勢や個性、素質、素材が見られます。
オーディション時の審査費用はかかりませんが、会場までの交通費は自分で負担します。
合格後のレッスンは有料で、特待制度があります。
💡 60代のうちに応募したい方は、年齢の上限が69歳である点を確認しておきましょう。
ノーリーズンファーム
ノーリーズンファームのアラ還オーディションは、50〜79歳が対象です。70代の方も応募できます。
条件は、経験不問、心身ともに健康な男女、特定のプロダクションに所属していない方です。
俳優、声優、タレント、モデル、ミドル・シニアなど、複数の募集部門があります。
レッスン料や登録料については、応募前に直接確認しましょう。
💡 70代で応募先を探している方は、79歳まで応募できるこのオーディションを確認してみてください。
レイワジャパンneo
レイワジャパンneoには、これまでの人生経験を活かして活動するミドルコースがあります。演技、歌唱、アテレコなど幅広いレッスンを受けられます。
応募はサイト内のフォームから行い、応募から3日以内にオーディションの日時が連絡されます。
審査では、簡単な自己PRと課題に取り組み、質疑応答もあります。審査基準は「技術」よりも「人間性」です。
対象年齢は数字で示されていないため、応募前に対象年齢と費用を確認してください。
💡 演技だけでなく歌唱やアテレコも含めて活動の幅を広げたい方は候補に入ります。
ミュージカルに挑戦したい場合
歌と踊りのあるミュージカルを目指す場合、劇団が通年で行うオーディションと、作品ごとのキャスト募集の2種類があります。年齢の条件は募集ごとに違うため、応募要項の年齢欄を先に読むことが大切です。
劇団のオーディションは部門を選んで応募する
劇団四季のオーディションは、5つのコースから得意な分野をひとつ選んで応募する形です。
コースは、ヴォーカルクラシック、ヴォーカルポピュラー、ジャズダンス、クラシックバレエ、演技の5つです。
応募資格は2027年4月1日に18歳以上であることで、上限の年齢は決められていません。
ただし、「研究生」として選ばれる基準は18〜25歳かつ同日から入所できる方に限られます。
つまり、シニア世代は研究生の枠には入りません。
応募できることと、どの枠で選ばれるかは別の話です。両方を読み分けてから応募しましょう。
作品ごとのキャスト募集を見る
作品ごとのキャスト募集では、年齢の幅が広く設定されていることがあります。
たとえば、FLOWER COLORの「十二夜」キャストオーディションは20代〜70代までが対象です。
このように、シニアが応募できる舞台の募集は実際にあります。



年齢欄に「70代まで」と書かれた募集は、探せば出てきます。
舞台やミュージカルのオーディション情報をまとめたサイトでは、募集主、年齢条件、地域、締切が一覧で並びます。
応募の前には、稽古の期間と場所、公演の日程、出演料や参加費の扱いも確認してください。
舞台オーディションの準備5ステップ
応募先が決まったら、条件の確認、写真、自己PR、発声と台本読み、当日の心得の順で準備します。順番に進めると、応募の直前になって慌てることがありません。
まず、対象年齢、費用、稽古日の3つを確認します。
対象年齢は、60歳以上、40歳以上、50〜79歳、20代〜70代など応募先ごとに違います。
費用は、劇団なら年会費や月会費、事務所なら入所費用と月謝という形で必要になります。
稽古日は、毎週決まった曜日と時間に通えるかどうかが続けられるかの分かれ目です。
芸能事務所のオーディションでは、エントリーフォームに写真を添えて応募します。
高額な写真スタジオを必ず使う必要はありません。
顔がはっきり見える写真、清潔感のある服装、自然な表情を意識しましょう。
帽子、サングラス、強い加工は避けてください。
面接や実技の前後に、自己PRを求められます。
名前、住んでいる地域、これまでの仕事や趣味、舞台に立ちたい理由、演じてみたい役を短くまとめます。
合唱、朗読、読み聞かせ、司会、地域の行事での司会進行など、人前で声を出した経験があれば伝えましょう。
舞台では、客席の後ろまで声を届ける必要があります。
そのため、映像の演技よりも発声と滑舌が重く見られます。
短い台詞を声に出して読む、新聞の記事を音読する、スマホで録音して聞き返す、といった練習から始められます。
テアトルアカデミーのシニア部門の実技テストは、セリフテストと歌唱です。歌唱はジャンルが問われないため、歌い慣れた1曲を決めておくと当日に迷いません。
当日は、動きやすい服装と靴で向かいましょう。
会場までの交通費は自分で負担する場合があるため、行き方と所要時間も前日に調べておきます。
審査では、技術だけでなく、前向きな姿勢や人柄が見られます。
質疑応答がある場合は、なぜ舞台に立ちたいのかを自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
費用と契約で確認したいこと
舞台活動では、応募が無料でも、入ったあとに費用がかかります。劇団なら年会費や月会費、事務所なら入所費用と月謝です。応募前に、どのタイミングでいくら必要かを確認しておきましょう。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 応募費用 | 応募するときや審査を受けるときに費用がかかるか |
| 年会費・月会費 | 劇団に入ったあと、毎月いくら払うか |
| 公演参加費 | 公演にかかる費用が会費に含まれるか、別に必要か |
| 入所費用 | 事務所に合格したあとに必要な金額 |
| 月謝 | レッスンの回数と内容に見合う金額か |
| 交通費 | 稽古場や会場までの往復を毎週続けられるか |
| 解約条件 | 途中で辞める場合の条件があるか |
地域の劇団の場合、費用は自分たちで活動を支えるための会費です。
劇団すずしろは月額6,000円で、公演にかかる費用も含まれています。
かんじゅく座は年会費と月会費がかかります。
芸能事務所の場合は、合格後に入所費用と月謝がかかります(金額はシニアモデルの費用で確認できます)。
費用があること自体が問題なのではありません。
大切なのは、金額と内容に納得してから進むことです。
「今日決めれば有利」「今だけ安い」と急かされる場合は、いったん持ち帰りましょう。
稽古は何年も続く活動です。生活に無理のない金額かどうかを、家族とも話してから決めてください。
舞台俳優を目指すシニアのよくある質問
ここでは、舞台俳優を目指す方からよくある質問をまとめます。応募前の不安を整理する参考にしてください。
まとめ:舞台への入口は3つある
舞台俳優を目指すシニアの入口は、地域のシニア劇団、芸能事務所のシニア部門、ミュージカル系の募集の3つです。60歳以上なら入団できる劇団があり、40歳以上から上限なしで応募できる事務所もあります。
- ✅ 東京のかんじゅく座は60歳以上が対象で、稽古は平日の午前中
- ✅ 大阪の劇団すずしろは60歳以上・月額6,000円・毎週金曜の稽古
- ✅ 神奈川の共生共創事業のシニア劇団は原則60歳以上で、年1回以上の公演に出演する
- ✅ 芸能事務所は対象年齢が40歳以上、40〜69歳、50〜79歳と分かれる
- ✅ 応募前に、対象年齢・費用・稽古日の3つを確認する
最初から台詞の多い役を演じられる必要はありません。



見学に行く、写真を撮る。動き出すのはそこからで十分です。
通える範囲の劇団を調べて見学を申し込む、あるいは参加費無料のオーディションに応募して写真と自己PRを整える。どちらも今日から始められます。
💡 演技・歌唱・日本舞踊・時代劇所作まで学べる環境から始めたい方は、参加費無料のオーディションを確認してみてください。
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調査方法・著者情報
この記事は、各劇団・自治体・NPO・芸能事務所の公式サイト(2026年9月時点)をもとに作成しています。対象年齢、費用、稽古日、募集状況は変更される可能性があるため、応募前には必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。
当サイトでは、40代・50代・60代以上の方が、無理なく芸能活動やモデル活動に挑戦できるよう、オーディション情報の選び方や応募前の注意点をわかりやすく解説しています。








